久しぶりに晴れた10月末。
ちびっこ連れて、とことこ川沿いをお散歩しました。
最近はほとんど引きこもり生活なので、
あたたかな太陽の光を浴びながら歩くのはとても氣持ちが良かったです♪
ふと、道端にはきれいなピンク色のコスモスが咲いていました。
文:今西 祐行/絵:鈴木 義治
出版社:ポプラ社
コスモスを見てふと思い出したお話。
「一つの花」
おとうさんが戦争に行く日、見おくりのプラットホームで幼いゆみ子にさしだしたいちりんの花、それは・・・。
ポプラ社の「一つの花」の紹介ページより。
小学校の国語の教科書で読んだこの作品。
きっと、心に残っている人も多いかもしれません。
「音読したなぁ」という思い出も思い出されてきました。
作品の冒頭は、
「一つだけちょうだい」
と、せがむゆみ子のセリフから始まります。
ゆみ子がはっきり覚えた最初の言葉がこの言葉ということは、
ゆみ子の年齢は書かれていないけど、
きっと、2歳から3歳になるころ。
そして、お父さんが戦争に行く日も幼いゆみ子は、
「一つだけちょうだい。おじぎり一つだけちょうだい」
と、お父さんに持たせるはずの大事なお米で作ったおにぎりを
全部食べてしまいます。
それでも、
「一つだけ、一つだけ」
と言っておにぎりをほしがるゆみ子に、
出征のため汽車に乗る直前のお父さんは、
プラットホームのはしっぽに咲いていたコスモスの花を一輪、
ゆみ子に手渡します。。。
このお話を小学生の時に読んで、
何とも言われない氣持ちになったのを今も覚えています。
文章から情景が浮かんできましたし、
コスモスの花が描かれた挿絵も印象的でした。
「ゆみ子、わがままだな~~!」って思ったしw
「お父さん、どんな氣持ちでお花を渡したんだろう」とか、
「大きくなったゆみ子はもうお父さんのこと覚えてないのかな」とか。
いろんなことを感じた小学生の私。
あの頃、感じた感じ方は今はできなくて、
今は、親になったからこそ感じる感じ方があって。
いつか、子どもと一緒にこのお話を読んでみたいなぁと思ったら、
小学校四年生の教科書に今も掲載されているそう!
音読の宿題が出たときに、さりげなく、さりげな~く、
一緒に感想を話し合ってみたいなぁとw
秋のお散歩の帰り道。
風にゆらゆら揺れているコスモスを見ながら思い出した
声に出して読みたい絵本のご紹介でした。