先日、久しぶりにママ友さんに会いました。
生まれたばかりの小さな赤ちゃんにもやっとご対面。
その、小さな小さな足を見ては、
我が子の赤ちゃんの頃を思い出して、
胸がきゅ~~~っとなりました。
「あんなに小さかったっけ?」
と、思うくらい、ママの両腕の中にすっぽりとおさまっている赤ちゃん。
小さな爪の手や足を見てはキュンっとなって。
産毛の柔らかい髪の毛を見てはキュンってなってました♪
こんなご時世なので、触れることはしませんでしたが、
ミルクのにおいのするあの小さな存在を、
ぎゅ~~~~って抱きしめたときの何とも言えない愛おしさを思い出してました。
余談ですが、赤ちゃんの頭のにおいって、
なんだかお日様に干した布団のにおいのようで、
抱きしめたときのあのにおいが何とも言えず、
癒しタイムになってたなぁと、
ふと思い出しました。
映画「玄牝-げんぴん-」とは?
さて、「赤ちゃん」と、言えば忘れられない映画があります。
それは、
映画『玄牝‐げんぴん-』
『萌の朱雀』『殯(もがり)の森』『あん』などの河瀨直美監督が、愛知県岡崎市にある産婦人科吉村医院を舞台に、一年かけて通い詰め撮影をした、渾身のドキュメンタリー映画です。
2010年11月6日に公開されたので、今からもう11年も前の作品なんですね~。
渋谷のユーロスペースで公開してすぐにお友だちと観に行きました。
詳しい作品の内容は映画「玄牝(げんぴん)」 オフィシャルサイトでご覧になってください。
YOU TUBEに予告編があったので、
ドキュメンタリー映画の雰囲氣が伝わると思うので
良かったらちょっと見てみてください。
「生まれてきてくれてありがとう。」
と書かれた言葉と赤ちゃんの写真のチラシが今でも忘れられないくらい印象的です。
映画の中の印象的なシーンは
予告編でもちらっと出てますが、
小さなお兄ちゃんが、赤ちゃんが生まれてくるところに立ち会うシーン
妊婦さんたちがお産について話す座談会のシーン
そして最後のお産のシーン
産婦さんたちが、 落ち着いた和室のほのかな明かりの中で、
家族や助産婦さんに見守られてお産してて、
我が子がこの世に出て来て、
自分の胸の上に我が子をのせた時に、
『氣持ちいよ~。
嬉しいよ~。
会いたかったよぉ。
会いたかったよぉ。
会いたかったよぉ~~。』
って、穏やかな顔で、幸せそうに我が子を抱きしめて泣きじゃくってて、
なんとも言えない感動が胸に広がったのを今も鮮明に覚えてます。
「あぁ、お産って命をかけた素晴らしいことなんだな」
って単純に伝わってきました。
ドキュメンタリー映画なので、
キレイなだけじゃなくて、人間模様も見えたりするんですがw、
それも含めて、
「命」について考えさせてくれた映画です。
そして、自分の中で初めて、
「赤ちゃんを産んでみたい」
と、感じさせてくれた大きなきっかけでした。
吉村医院の吉村先生の思い出
「命」の素晴らしさ、「幸せなお産」について教えてくださった吉村先生が天に召されたのが、
今から4年前の2017年11月7日。
「幸せなお産が日本を変えるんだ!」と仰り続けていた、
自然分娩推進の第一人者の先生でした。
2010年12月に東京で開催された吉村先生の講演会に行きました。
講演会の後、お会いした先生は、力強く、
「産みなさい!どんどん産みなさい!」
と、握手してくださいました。
三河弁のしゃべり口調も親しみが増して印象深い講演会でした。
吉村先生のあたたかさを今も思い出します。
当時の自分の日記から、心に残った吉村先生のことば。
「の~んびり」
「安心」
「自然の中で」
「自然の流れで」
「体を動かす。そうすると自然につるつるっと産まれる」
「女は女であることを生きる」
「出産をすると本当の女になる」
その数年後、吉村医院に実際に足を運び、
古屋で薪割りしたり美味しい玄米ご飯の昼食を食べたりする機会もあったけど、
残念ながらこの講演会以降は吉村先生にはお会いできませんでした。
吉村先生にはお会いできなかったけど、
吉村先生の想いを受け継いだたくさんのあたたかいスタッフさんに会えました。
そして、吉村先生の想いを受け継いだ田中先生にもお会いできました。
講演会で見せて頂いた「お天道様に向かって拝むおばあちゃんの写真」。
吉村先生の訃報を知った瞬間、
その写真をなぜだか思い出しました。
「いつか我が子にもこの映画を見せたいなぁ」
そう思わせてくれる「命」や「生きる」ことがつまったおすすめのドキュメンタリー映画です。